5年生の国語の学習で、ユニバーサルデザインについて研究をし、レポートにまとめました。
7月に校内で研究発表会をしました。自分で課題を持ち、非常に熱心に調べており、大変すばらしい内容でしたので、紹介します。
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だれにとっても使いやすい、ユニバーサルデザインのハサミ
5年
1.調べたきっかけ
去年の11月の社会科見学で「ユニバーサルデザインのはさみ」の実物を見てきょう味をもった。そこでくわしく調べることにした。
2.調べ方
大きく三つの方法で調べた。まず、図書の本、次にインターネット、そして身近な人と介ご施設への取材を通して、なまの声を聞いてみた。
3.調べて分かったこと
(1)図書室の本で調べて分かったこと
ユニバーサルデザインのはさみは、持ち手をにぎらなくても切ることができる。『ユニバーサルデザインとバリアフリーの図鑑』によると、「持ち手をにぎっても、テーブルに置いたままでも、右利き・左利きどちらでも、さらにからだのいろいろな部分でおしても切ることができる。」そうだ。
(2)インターネットで調べて分かったこと
だれでも切りやすく、使いやすいということが分かった。リハビリ用として使うことができるそうだ。片手の不自由な方や高れい者、子どもでも使いやすいそうだ。
(3)聞き取りで分かったこと
①先生方
しょく員室におられる4人の先生方にもインタビューをした。「ユニバーサルデザインのはさみについて知っていることがあったら教えてください。」とたずねてみた。「刀の部分が平ら」「両利きばさみ」というイメージを持っておられることが分かった。その後、校長先生が家にあるというハサミを届けてくださった。
②福祉施設
はまゆう、高草あすなろ。健推庵 国府、県社会福祉協議会、市福祉協議会にも電話で問い合わせてみた。①「どういう場面で使うのか」と質問したところ「事む仕事で使う」と言っておられた。②「ユニバーサルデザインのハサミは便利か」とたずねると、「使いやすい」と答えてくれた。しかし、実際にこのハサミを利用しているところは少なかった。
(3)まとめ
ユニバーサルデザインのハサミについて調べてみて改めて分かったのは、ユニバーサルデザインは多くの人にとって使いやすく、安心してくらしていくかぎの一つだと思った。でも聞き取りではこのハサミを使っているところは少ない。しょう害者やよう児のいる施設やようち園、保育園に問い合わせたら、もっとくわしく分かるかもしれない。
<参考>
坂井宏先、 「ユニバーサルデザインとバリアフリーの図鑑」、2013年、51ページ